インタビューInterview

資金調達と
アトリエの移転が実現

Interview 01

1day1spoon村上 友美さん

Profile

発酵習慣をつたえるひと
麹の学校認定講師・上級麹士・栄養士

愛媛県生まれ。大学を卒業後、テレビ局に勤務。
病気になったことをきっかけに食の大切さを実感し、栄養士・栄養教諭の資格を取得。
その後小学校の栄養士、大手料理教室勤務を経て2011年にkitchen studio たべものさしをオープン。
発酵を習慣にするブランド「1day1spoon」を立ち上げ、黒麹甘酒の販売と発酵料理のオンラインレッスンを行なっている。

事業内容を教えてください。

オンラインのお料理教室と黒麹甘酒の製造販売を行っています。
お料理教室は、「kitchen studio たべものさし」として2011年にオープンして以来、10周年を迎えることができました。そんな中、新型コロナウイルスの影響により、お料理教室をオンラインに変更。そして、それまでお料理教室に来てくれていた生徒さんたちへお譲りしていた黒麹甘酒をオンラインで販売する流れになりました。

どういったきっかけでまどんなクリエイトを利用することになったのでしょうか?

普段からお世話になっている方からの紹介で、「話が合いそうだから」と武市さんをご紹介いただきました。はじめて話した時は、深くお仕事の話をするつもりではなかったのですが、雑談兼お仕事の話をしていく中でとても頭が整理されて、自分の中で課題がクリアになっていったのを覚えています。その場で、「お金を支払わせていただきます!」と申し出たのですが、その時は「この会話にはお金は必要ありません」とお断りされてしまいました(笑)。2回目にお会いした時に、前回の話を踏まえて武市さんの方から、お手伝いしてくださる内容や料金などを提示していただき、あらためて正式にお願いさせていただくことになりました。

当時、抱えていた課題はなんだったのでしょうか?

その頃、黒麹甘酒の製造拡大によってアトリエを移転しなくてはならなくて、銀行から融資を受ける必要がありました。もちろん事業をしているからには売り上げアップを目指しています。10年間個人事業主としてやってきましたが、お料理教室のオンライン化、黒麹甘酒の本格的な製造販売という事業転換を機にきちんと経営をしていきたいとも思っていました。

サービスを受けてみて何か変化はありましたか?

まずは、銀行の融資がおりました。それまで、何度も自分で銀行に足を運び、融資についての相談をさせていただいていたのですが、ことごとくダメだったんです。銀行さん側もどうして融資ができないのか説明してくださってはいるのですが、私としては「どうしてもアトリエを建てたい」という気持ちが強くて。そんな時に武市さんに出会いました。
武市さんは、「どうすれば課題を解決できるか」「どうすれば目標を達成できるか」ということを一緒に考えて、伴走してくれます。事業の未来について語る収支計画書がきちんと明記された事業計画書を作成してくださり、それを元に融資を受けることができました。そして、アトリエが完成したんです。
また、はじめの面談で武市さんにしていただいた「自分の時間について確認する作業」が、急に製造量を増やさなくてはならなくなった黒麹甘酒の対処や自分自身の余裕にとって、とても重要でした。今までは、何にどのくらいの時間を使っているかが把握できていなかったんです。「今の時間の使い方」と「理想の時間の使い方」の1週間分の表を作ってみたところ、改めて「働きすぎているな〜」と気がつきました。
それと同時に、本当は、週末は京都に行って麹の勉強をもっとしたいんだという、自分の希望や夢といったことを改めて再確認することができたんです。仕事とプライベートの時間の全体像を把握できただけではなく、黒麹甘酒の製造においては「私ではなくてはならない作業」と「人に任せられる作業」をはっきりと線引きすることができました。製造量が増えたのに自分の時間が増えるということは、今まででは考えられないことでした。結果、黒麹甘酒の生産量を増やすこともできました。
今までは、自分でこなす仕事が多く常に焦っていたのですが、「時間の見える化」によって余裕ができて、とても穏やかに過ごせています。「心が穏やか」でいられるという心境の変化に自分でもびっくりしますし、心が穏やかだからかどっしりと仕事に取り組むことができるようにもなりました。アトリエの完成や黒麹甘酒の生産量のアップは、目に見えて分かりやすい結果なのですが、武市さんに相談させていただいたことで「心にゆとりができた」という精神的な安らぎが私にとっては大きいですね。

まどんなクリエイトの魅力や強みはなんだと思いますか?

「なんでも相談できる」武市さんの人柄と、元銀行マンとしての確かなスキルだと思います。お金の事情に詳しいのはもちろんですが、事業のことからプライベートまで、この人ならなんでも話せるなと感じました。とても感覚的なのですが・・・。でも、実際に様々なことを開示していかないと話は前に進まないんですよね。
どの部分を切り取っても武市さんには否定がないので、安心して自分のことを話せました。そして話していくうちに頭の中が整理され課題がクリアになっていきました。そうするうちに、現実も変化していったように思います。
働き方も時間の使い方も、全部中身を見せて分析してくれる人ってめったにいないじゃないですか。そういう人に「やっと出会えた!」という感覚でした。

どのような方にまどんなクリエイトを勧めますか?

「実はこういうことをやりたいんだけど・・・」って躊躇している人って結構多いと思いますが、そういった人に勧めたいですね。武市さんは、自分がやりたいと思っていることを全部聞いてくれて、「じゃあ、どうやって進んで行こうか」って肩を並べて一緒に考えてくれます。
今まで事業をしてきたし、行政などの無料の相談窓口などもあるので「あえて相談することにお金を使わなくてもいいのでは?」と思う方も多いと思います。実際、私もはじめは「ちょっと高いな」って思ったんです(笑)。でも、ここでお願いしなくては、自分の事業は変わらないことが分かっていましたし、何より武市さんにお願いすることで、自分で自分の事業に投資したんだと理解しています。スタートアップの方はもちろん、私みたいに長く個人事業主として事業をしてきた方にも武市さんと一度お話をしてほしいなって思いますね。

【編集後記】
新しく完成した海のそばにあるアトリエで行われた今回の取材。取材は終始、和やかな雰囲気のなか遂行され、村上さんが本当に武市さんに感謝されていることが分かりました。目の前の仕事に一生懸命で、夢や目標はあるのにそこへ向かうためのルートを描くことが難しかった村上さんに対して、一緒にルートを確認しながらゴールまでの地図を手渡したのが武市さんだったように感じました。「誰に相談するかで事業が大きく変わってくるんだな」と実感したと同時に、そういった意味でこれからますますパワーアップするであろう村上さんの今後の活躍が楽しみです!

【取材担当】
廣瀬麻衣
フリーライターで3人の子どもの母。2016年に東京から松山市に移住。編集プロダクションで働いた後、移住をきっかけにフリーランスとして仕事を再開。フリーランス歴7年目。紙媒体からwebの記事まで幅広くライティングを行う。特にインタビュー記事が得意。衣食住や家事など、暮らしにまつわることが大好きなので、暮らしにまつわる本を書くことが目標!