インタビューInterview

SNSを使用して、商品と
その商品を必要とするお客様を繋ぐ

Interview 02

壷内タオル株式会社壷内 卓さん、菊川 和彦さん

Profile

最高峰のオーガニックタオルを提供し続けている壷内タオルさん。
タオルの一般的な製法では、柔軟剤、吸水材、漂白剤などたくさんの薬剤を使用しますが、壷内タオルさんでは、環境に負荷がかかる工程をできるだけ減らし、薬剤を使用する場合は食品加工に使われているものだけという強いこだわりを持ってタオルを製造しています。
「毎日使うものだからこそ環境に優しく」という想いのもと、タオルの製造販売を行っている企業です。

壷内 卓
壷内タオル株式会社代表取締役
1923年創業の壷内タオルの3代目。 タオルの製造を中断した時期を経て、2001年にどうしても自分たちの手で最高のタオルを作りたいと、オーガニックコットンを使った「plantia 」を立ち上げる。ここにしかないタオルを目指し、日々、最高のオーガニックコットンのタオルを製造している。

菊川 和彦
壷内タオル株式会社
営業企画
壷内タオルの営業企画に加えSNS(ツイッター)担当。市内のタオル業界数社に勤め営業企画を担当、主に新規商品企画や新規取引先開拓担当。趣味は20代からソロキャンプをはじめとしたアウトドア全般。

まどんなクリエイトを利用するきっかけを教えてください。

壷内社長:武市さんが前職の銀行を退職されて、「何かお手伝いできることはありませんか?」とお声がけいただいたのがきっかけです。銀行の営業さんと顧客という立場ではありましたが、お話をさせていただいていて「とても頭の回転が速い人だな」という印象があったので会社のことをなにか手伝ってもらいたいと思いました。

武市:壷内タオルさんとは、私が銀行員時代に営業に伺わせていただいたのがきっかけで親しくさせていただいていて、退職した後も何かお役に立てることがあれば嬉しいなと思いお声がけさせていただきました。

どんなお困りごとのお手伝いを依頼しましたか?

壷内社長:新しく採用した社員が運用するまでの約1年半の間、インスタグラムの運用をお願いしました。インスタグラムの運用に関しては、大変満足のいくものでした。武市さんは理解力が高く行動が速い。そしてアイデアマンです。

実際、インスタグラムの運用をスタートさせた頃は、SNSの重要性に関しては不確かなものでした。必要な気はするけど、どのくらい重要で、会社にとって本当に必要なのかも確信がありません。とはいえやってみなくては分からないので、武市さんと一つひとつ確認しながら進めていった感じですね。

武市:そうですね。インスタの運用をスタートさせた時は、いろいろなことをすり合わせました。「何のためにSNSをするのか」「この投稿を誰に届けたいか」など。はじめの半年は月一でミーティングをしていましたね。

壷内社長:そうでしたね。「SNSの投稿を誰に届けたいですか?」と質問された時、弊社のタオルは環境に配慮した製造方法を徹底していて、使う薬品も食品に使われるものだけです。そういったところで、アレルギー体質の方にも安心してお使いいただけるので、「アレルギーのある方にも安心して使っていただけます」とお伝えしました。すると、「それではターゲットが狭くなりすぎてしまうので、『赤ちゃんにも安心して使えるタオルを探している方』『ナチュラル嗜好の方』に向けて発信しましょうか?」など、弊社の魅力を届けたい方や商品を必要としてくれる方への視野を一気に広げて明確にしていただきました。

お仕事をご一緒にされていく中で、印象に残っている出来事はありますか?

壷内社長:たくさんありますよ。まずは、インスタグラムの運用においてのインフルエンサーの提案ですかね。いきなりオンラインのミーティングに呼んでるんですよ。驚きました(笑)。結果的にお断りしましたが、すごくいい提案だったなって思います。あとは、モニターの活用かな。

武市:驚かせてしまってすみません(笑)。モニターに関しては、はじめにインスタグラムを投稿するとき、30代くらいのお母さんに訴求していきたいと話していましたよね。でも、なかなか赤ちゃんの写真がなくて、お母さんに訴求した投稿ができないのが気になっていました。そんな時に、知り合いに赤ちゃんが生まれたので、壷内タオルさんの製品を実際に利用してみて、感想を教えて欲しいという発想でした。合わせて、商品と赤ちゃんの写真も撮影できたらいいなと。

壷内社長:実際にお母さんになったばかりのモニターさんに弊社の商品を使ってもらって、すごく良い意見をいただくことができました。インスタグラムを閲覧してくださる方の参考になったと思います。
はじめに訴求したいターゲットを話して、インスタグラムの投稿頻度などを決めましたが、そのあとは、自由にたくさんの提案をしてくれましたよね。1,2,3くらいを言ったら10まで理解してくれて、スピーディーに行動してくれるので、とても助かりました。アドバイスも的確で感心することばかりでしたよ。

菊川さん:私は武市さんがインスタグラムの運営の契約が終了する間際で、初めてお会いさせていただいたのですが、すっごくパワフルで面白い人だな〜というのが第一印象です。
企業のインスタグラムの運用に関しても、それまでは仕事としてされていなかったんですよね?

武市:実はそうなんです。個人のアカウントでは投稿していましたが、法人のお客様のものは初めて。インスタグラムとECサイトをリンク付けするのにはどうしたらいいのかなど、勉強しながらやっていましたね(笑)。

菊川さん:いろんなことに興味があって、それを勉強しながら楽しみながら自分の知識として蓄えていてすごいですよね。だからいろんなことができるようになるんですね。製造販売をしていると製造販売の側からしかモノが見えてこないので、武市さんは、よりユーザーに近い視点でモノをみてくださっていたんだと思います。

壷内社長:母の日や父の日の人気商品ベスト3の企画もよかったです。こんな企画をしたいって次々にいろんなアイデアを出してくれて、どんどん進めていってくれるので、とても頼もしかったですね!

武市:私も楽しみながら、のびのび仕事をさせていただきました。大好きな壷内タオルさんの商品をより多くの人に知ってもらいたくて、どうやったらたくさんの人に魅力的に伝えられるかなって考えながら提案させていただきました。

実際にインスタグラムの運用の効果はいかがだったのでしょうか?

壷内社長:アクセス数も投稿回数が増えるごとに上がっていきました。インスタグラムの投稿からHPに訪問してくれる方も増えましたし、これからはSNSを無視することはできないなと理解できました。今では、武市さんから引き継いで、弊社のスタッフが専任で行っています。

武市:効果を実感していただいてよかったです。私自身も色々とチャレンジさせていただいて、良い経験になりました。それに、やっぱり、数字で結果が出るのを確認できると嬉しいものがありますよね。運用を始めた頃は、まめにミーティングをして、方向性を確認しながら投稿させていただいていましたが、社長と私の頭の中のイメージが一致し始めてからは、どんどん自由にやらせていただきました。 次は、これを試してみようって、いろんな角度からチャレンジしていましたね。

壷内タオルさんにとって、まどんなクリエイトはどのような存在ですか?

菊川さん:武市さんは、何か困ったことが起こって、「誰に相談する?」ってなった場合に、一番に顔が思い浮かぶ相手です。「とりあえず、武市さんに聞いてみよう」って。

壷内社長:そうですね。だから、インスタグラムの契約が終わったとしても繋がっておきたいんです。武市さんは、いろんなことをしているし、肩書をスパッと言いきれる方ではないですよね。簡単に仕事の分野をカテゴライズできない。弱点を指摘して、その分野を補強していくコンサルタントとは違うしね。武市さんは、未来を一緒に創造していってくれる方、目標に向かって伴走してくれる方だと思っています。ある意味クリエーターですね。

菊川さん:そうですね。言ってみれば何でも屋さんなんですけど。武市さんの魅力って杓子定規の言葉では表現できないです。会って話してみないとわからない。ただ、話し始めて5分くらいでわかりますよ。「あ!この人、面白い人だわ」って(笑)。

武市:「面白い人!」光栄です(笑)。
なんだか、今回の対談ではすごくエールをいただきました。いろんな人と関わりながら皆さんに喜んでいただけるようなお仕事をしていきたいと思っています。
もし、もっとこんなサービスがあれば、もしくは改善点などがあったら教えてください。

壷内社長:改善点はないですよ。そのままの武市さんで活躍をしていってください。

武市:ありがとうございます!

【編集後記】
親子以上に年の離れた壷内社長と武市さんですが、お互いにとても信頼しあっている様子が取材から伝わりました。信頼しているからこそ、任せた後は口を出さない壷内社長。そして、任されていることに慢心することも縮こまることもせずに、責任感を持ってのびのびと仕事を遂行する武市さん。そんな二人の関係性がとても素敵だなと感じました。菊川さんが最後におっしゃった、「困った時に最初に相談する相手」というのも納得!いろんな事柄を多面的に捉えられる武市さんの能力を的確に捉えられている言葉だと感じました。

【取材担当】
廣瀬麻衣
フリーライターで3人の子どもの母。2016年に東京から松山市に移住。編集プロダクションで働いた後、移住をきっかけにフリーランスとして仕事を再開。フリーランス歴7年目。紙媒体からwebの記事まで幅広くライティングを行う。特にインタビュー記事が得意。衣食住や家事など、暮らしにまつわることが大好きなので、暮らしにまつわる本を書くことが目標!